老人ホームの介護保険適用と適用外について考察しているサイトです。
介護保険は、40歳から払い込みが始まり、一生涯続く社会保険制度です。65歳以上の被保者(第1号被保険者)利用者は、要介護状態(常に介護が必要な状態)や要支援状態(日常生活に支援が必要な状態)になると必要なサービスを受けることができます。40~64歳の第2号被保険者は、原則的にサービスを受けることができず、「加齢に伴って生じる心身の変化に起因する疾病を特定疾病」といされている、15種類の特定の疾患によって要介護や要支援状態になった場合にのみサービスを受けることができます。
サービスの利用者は、介護サービス費用の1割を負担します。老人ホームなどの施設では、このほかに食費や生活消耗品などの自己負担分が加わりますが、支払った費用の一部は、所得税の医療費控除の対象となります。
在宅の場合、被保険者の要介護度に応じて利用できるサービスの上限が定められており、支給限度基準額を超えるサービスの利用については介護保険の適用外で、全額自己負担となります。在宅への配食サービスなど、介護保険の対象外のサービスも行われていますが、これらは全額が利用者の自己負担となります。老人ホームに入居の場合は、在宅との負担のバランスをとるため、居住費と食費が保険の給付対象からはずれ、その分老人ホーム側が、利用者から徴収する形となります。
ただし、上乗せサービス、横出しサービスが市区町村単位で行われています。
●上乗せサービス・・・市町村の判断で、本来の介護保険の限度額を条例で引き上げ、限度額を上乗せすることをいいます。
●横出しサービス・・・市町村が独自に、本来介護保険サービスで定められ手いる他に、配食サービスなどを特別給付や保険事業として追加することです。
老人ホームでの生活のなかでも市町村によって、これらのサービスを受けられることがありますので、それぞれ確認をしてみるとよいでしょう。
2000年(平成12年)4月に介護保険法が成立し、5年をめどに見直す、という当初の予定通り、2007年(平成19年)に利用料の値上げや認定区分の変更など大幅に見直されました。また、2005年(平成17年)には、障害者自立支援法が成立しました。身体障害、知的障害、精神障害という3つの障害の一体化、ケアマネジメントの導入が図られます。障害者も介護保険を利用できるようにするために、介護保険と連動する仕組みをつくる狙いです。いずれは、高齢者と障害者もひとつにまとめた介護保険制度が成立されるだろう、と予想されています。
厚生労働省は、急速な高齢化に伴う医療費の増大を抑制するために、療養病床数と入院日数を減らす方向性を打ち出しています。実際、介護保険が始まって以来、「在宅サービス」の利用者は2倍以上に増大し、「施設サービス」、つまり老人ホームの利用者もやはり増大傾向にあります。しかも要介護4~5の人たちの半数が老人ホームといった、施設サービスを利用しているといわれます。保険制度というのは、負担と給付のバランスで成り立っています。このまま給付ばかりが利用するようになると、負担が危うくなるでしょう。
したがって、給付を減らすための取り組みとして、できるだけ介護保険を利用しないでもすむように、予防に重点を置いた方策が打ち出されています。認定区分を変更し、要支援1、要支援2の認定者には「予防プラン」として、「予防給付サービス」が実施されるようになりました。筋肉トレーニングや、低栄養予防、口腔ケア、転倒予防、うつ予防、閉じこもり予防の他、予防訪問介護、予防適所リハビリテーションなどです。
一方、要介護の認定者に対しては、ケアマネージャーによるケアプランと介護保険サービス利用の実施がされます。
それでも今後、保険料を若い世代からも徴収せざるを得なくなることは時間の問題といえます。
毎日の生活において、食事は大きな意味を持っています。それは若い人でも高齢者でも、また元気に自立されている方でも、介護が必要な方でも同じでしょう。実際、有料老人ホームでは、それぞれ工夫を凝らしてさまざまなイベントを計画し、イベント食を用意したり、ホームのなかにテナントしてレストランをもっているところもあります。そして利用者がそれぞれレストランで好きなものを注文するというところもあるようです。なかには、ちょっとした自炊スペースを設けているところもあります。
要介護者を対象とした有料老人ホームでは、基本的に朝、昼、晩の3食を提供するのが一般的です。それでも、パンとライスの選択、メインの料理を魚、お肉から選択、あるいは洋食・和食、といった選択ができるところもあります。
このような好みの違いの他に、身体的な機能、病状によっては、咀嚼力の低下からご飯の硬さを調節する必要が出てくることもあります。全粥、5部粥、3部粥、といった配慮が必要となります。おかずも刻み食やペースト状にすることが必要な場合もあるでしょう。さらに、心臓病、糖尿病、腎臓病などのために塩分や脂肪分の摂取を控える必要がある方もいらっしゃいます。これらの個別のケアに対してどれほど対応してもらえるのか、またそれは基本的な介護サービス内に含まれるのか、あるいは別途料金が発生するのか、を確認しておくことが必要です。
また、通常は食堂などでいっしょに食事をとるとしても家族が訪れた際には、家族といっしょにとっても良いのか、そのスペースは用意されているか、など、も事前に確認しておくと、いざその状況になったときに嫌な思いをしないで住みます。
何事も事前に確認しておくことが後々のトラブルを避ける大きな鍵となります。